「もう恋なんてしない」
そう思っていたのは、つい数年前のことです。
50代も後半に差し掛かり、子どももいない私は、仕事とひとり暮らしの生活にそれなりに満足していました。
友人とランチに行き、本を読み、たまに一人旅。
そんな毎日の中で、「恋」という言葉は、どこか遠くの世界のものになっていました。
でも、心のどこかで、まだ誰かと笑い合いたい気持ちがくすぶっていたのも事実です。
そんな私の人生が、「マリッシュ ライン交換」という小さな出来事をきっかけに、少しずつ動き始めました。
ここからは、マリッシュで出会った彼と、LINE交換をするまで、そしてその先の話を、私の視点でお話ししていきます。
同じように恋に躊躇しているシニア世代の女性に、そっと寄り添えたらうれしいです。

マリッシュで出会った彼との最初のやりとり
マッチングアプリというものに、正直なところ私は抵抗がありました。
ニュースでトラブルの話を見かけるたびに、「私には無理」と思っていたからです。
でも、ある日、ひとりで夕食を食べているとき、ふとスマホの画面に出てきた広告が目に入りました。
「再婚・バツイチ・シニアに優しいマッチングサービス──マリッシュ」
その言葉が、不思議と胸に引っかかったのです。
「バツイチ」「シニア」「再スタート」
どれも、今の私の心にどこか重なるキーワードでした。
少し調べてみると、マリッシュは、同じように人生経験を積んだ人たちが多く利用していて、40代・50代・60代の利用者も少なくないとのこと。
他にも「ハッピーメール」のような、もっと気軽に出会えるサービスがあることも知りましたが、私は「落ち着いた大人の恋愛」に惹かれて、マリッシュを選びました。
プロフィールを作るときは、本当に緊張しました。
「自分の写真なんて、もう何年も真面目に撮っていない」
シミもシワも、白髪も気になる。
でも、「今の自分を否定したくない」と思い直して、柔らかいニットに着替え、窓際の光の入る場所で、自撮りを何度も撮り直しました。
正直、納得はいかなかったけれど、「自然な笑顔なら、きっと誰かに伝わる」と自分に言い聞かせて、アップロードしました。
数日後、「いいね」がひとつ、またひとつと届き始めました。
その中で、私の目を引いたのが、「誠司さん(仮名)」という同年代の男性でした。
プロフィール写真は、笑い皺の似合うやさしい表情。
「休日は読書と散歩。たまに小さなカフェでゆっくりしています」と書かれていて、どこか自分と似ている気がしました。
思い切って「いいね」を返し、マッチング。
そこから、メッセージのやりとりが始まりました。
最初の一通目は、彼からでした。
「はじめまして。かおりさんの“静かな暮らしも嫌いじゃないけれど、誰かと夕食を分け合えたらうれしい”という一文に、とても共感しました。」
私の自己紹介文の中の一行を、ちゃんと読んでくれていた。
それだけで、胸がじんわり温かくなりました。
LINE交換を意識し始めたきっかけ
マリッシュのメッセージ画面でのやりとりは、ゆっくりとしたペースで続きました。
最初のうちは、お互いの趣味や仕事の話、住んでいるエリアのこと、好きな本や映画のこと。
彼は、短すぎず、長すぎない文章でメッセージをくれました。
「今日も一日お疲れさまでした。
帰り道の公園の桜が、少しだけ咲き始めていましたよ。」
そんな何気ない一文が、私の一日を柔らかく包んでくれました。
やりとりが一週間、二週間と続くうちに、私はふと考えるようになりました。
「この人と、LINE交換をしてもいいのかな」と。
マリッシュのメッセージでも十分つながっている。
でも、アプリを開かなくても、スマホにふいに「おはよう」と届くメッセージがあったら…
そんなことを想像して、なんだか照れくさくなりました。
同時に、不安もありました。
マリッシュ ライン交換 と検索すると、「危険」「既婚者に注意」などの言葉も目に入ります。
年齢的にも、もう傷つきたくない。
私は、慎重になって当然だと思います。
そこで私は、彼のメッセージの“中身”を見るようにしました。
- 質問ばかりではなく、自分のことも程よく話してくれる
- すぐに「会おう」と言わず、まずやりとりを大切にしている
- 返信のペースが極端に速すぎず、遅すぎない
そんなところに、私は「誠実さ」のようなものを感じていました。
「もしLINE交換をするなら、この人かもしれない」
そう、少しずつ思い始めたタイミングでした。
交換を切り出された瞬間の気持ちと不安
ある日の夜、仕事を終えてソファに腰を下ろし、いつものようにマリッシュを開くと、彼からメッセージが届いていました。
「かおりさん、もしよかったら、そろそろLINEでお話ししませんか?
アプリだとログインしそびれることもあって…。
もちろん、まだ不安なら無理にとは言いません。」
その一文を読んだ瞬間、心臓が「ドキン」と大きく鳴りました。
来た。マリッシュ ライン交換 の瞬間が、とうとう来た。
うれしさと同じくらい、不安も一度に押し寄せました。
「この人は、本当に安全な人?」
「LINEを教えたら、しつこくされたりしない?」
「もし話が合わないと感じたとき、ブロックなんてできるだろうか?」
50代にもなって、こんなにドキドキするなんて、少しおかしくて、少し情けなくて。
でも、心のどこかでは、「うれしい」という気持ちが勝っていました。
私は、すぐに返事をせず、その日はスマホを伏せました。
焦って答える必要はない。
これは、若い頃の恋愛とは違う、大人の恋の入り口だから。
その夜は、布団の中で何度も彼のメッセージを読み返しました。
「無理にとは言いません」という一文が、私の心をそっと支えてくれていました。
実際にLINE交換してわかった距離の縮まり方
翌日、私は思い切って返信しました。
「LINE、少し不安もありますが…
もう少しお話ししてみたい気持ちもあります。
よかったら、これからもよろしくお願いします。」
そして、自分のLINE IDを伝えました。
送信ボタンを押した瞬間、胸の奥がじんわり熱くなりました。
「また一歩、前に進んでしまった」と、少しだけ怖くもありました。
数分後、LINEに通知が入りました。
見慣れない名前。
アイコンには、マリッシュで見た彼の写真。
「登録させていただきました。改めて、よろしくお願いします。」
そこから、私の日常は少しずつ変わっていきました。
朝、目覚めてスマホを見ると、彼から「おはようございます。今日も一日、無理しすぎませんように」とメッセージが届いている日が増えました。
仕事で疲れて帰ると、「お疲れさまでした。夕食はちゃんと食べましたか?」と気づかう一文が届く。
アプリの中だけだった存在が、少しずつ、私の“日常”の中に溶け込んでいく感覚。
これが、マリッシュから始まるLINE交換の一番の変化だったと思います。
もちろん、LINE交換には注意も必要です。
個人情報を安易に教えない、いきなり住所や職場を明かさない。
おかしいと感じたら、すぐに距離を置く。
これは、どんな相手であっても守るべきことだと、私は自分に言い聞かせていました。
メッセージとLINEで“印象が変わる”理由
マリッシュ内のメッセージとLINEでは、なぜこんなに距離の感じ方が違うのでしょうか。
一番大きいのは、「生活の中に入り込んでくるかどうか」だと思います。
マリッシュはあくまで「アプリを開いた時に見る相手」。
でもLINEは、家族や友人と同じ場所に並ぶ存在です。
スマホの通知に、彼の名前が表示される。
それは、どこか「特別な位置」に彼が近づいてくる感覚でした。
また、LINEだとスタンプや写真も送りやすくなりました。
彼が撮った夕焼けの写真に、「きれいですね」と返信する。
私が作ったささやかな夕食の写真に、「おいしそう。そんな家庭的なところ、素敵だと思います」と返してくれる。
そんなやりとりが増えたことで、彼の温度感や、人柄がより立体的に伝わってきました。
私自身も、LINE交換をきっかけに「もう少し身だしなみに気をつけよう」と思うようになりました。
新しいリップや、ささやかなアクセサリーを楽天で探して、「次に彼と会う時、少しでも自信を持てたら」とポチッとしてしまう自分がいました。
恋をすると、自然と自分を大切にし始める──そんな感覚を久しぶりに思い出していたのです。
LINE交換がうまくいく相手・いかない相手の違い
実は、マリッシュ ライン交換 が、すべてうまくいくわけではありません。
私自身、彼に出会う前に、別の人からLINE交換を提案されたことがあります。
その人は、メッセージのやり取りを始めてすぐに、「LINEで話しませんか?」と切り出してきました。
プロフィール写真もはっきりしない、自己紹介文も短い。
それなのに、やたらと「早く会いたい」「もっと知りたい」と言ってくる。
……私は、直感的に「違う」と感じました。
それ以上、深くやり取りをすることなく、その方との関係は自然にフェードアウトしました。
一方、今の彼の場合、マリッシュ内でのやり取りが十分に積み重なってからのLINE交換でした。
少なくとも、以下のようなポイントが揃っていたと思います。
- メッセージが一方的でなく、キャッチボールになっている
- 返信が途切れがちでなく、安定している
- 「会いましょう」「LINE交換しましょう」と急かさない
- 私の不安にも耳を傾けてくれる
LINE交換がうまくいくかどうかは、提案のタイミングや、相手の姿勢が大きく関係していると感じます。
やり取りが続く人に共通していたこと
マリッシュでも、それ以外の出会いサービスでも、やり取りが続く人には共通点があるように感じます。
- 相手を急がせない
「いつ会えますか?」と連発しない人は、こちらのペースを尊重してくれます。 - 日常の小さな話題を大切にする
天気の話や、今日の夕食の話。
一見、他愛ない話題に思えるけれど、そこに人柄がにじみます。 - 感謝とねぎらいの言葉を添えられる
「メッセージありがとう」「仕事お疲れさま」
そうした一言が、「大切にされている」と感じさせてくれるのです。
今の彼は、そのすべてを自然にしてくれる人でした。
もちろん、マリッシュ以外にも、たとえば「ハッピーメール」のように、もっとカジュアルな出会いができるアプリもあります。
そちらで楽しくやり取りを続ける人もいるでしょう。
でも私には、真剣に向き合ってくれる“落ち着いた出会い”が合っていた。
だからこそ、彼とのLINE交換も、心からうれしいと思えたのだと思います。
マリッシュから始まった恋が日常に溶け込むまで
マリッシュで出会い、LINE交換をして、やり取りを重ねて──
私と彼は、その後、何度か実際に会うようになりました。
最初の待ち合わせのときは、心臓が耳の後ろで鳴っているような感覚でした。
鏡の前で髪を整え、楽天で購入した、少し明るめカラーのストールを首に巻きました。
「年齢を重ねても、きれいでいたい」
そう思わせてくれたのは、間違いなく彼の存在でした。
会ってみると、彼はメッセージやLINEの印象そのままの人でした。
落ち着いた声、優しい目。
歩くペースをさりげなく私に合わせてくれるところも、いつものテキストのやり取りと同じでした。
帰り道、私のスマホにLINEが届きました。
「今日は本当にありがとうございました。
一緒に歩いている時間が、とても自然で心地よかったです。
もしよかったら、また近いうちにお茶でもいかがですか?」
そのメッセージを読んだ瞬間、胸の奥がポッと温かくなりました。
「この歳で、こんな気持ちになるなんて」と、少し照れくさく、でも誇らしくもありました。
今では、彼とのLINEは、私の日常の一部になっています。
仕事が忙しい日も、「今日はちょっと疲れました」とこぼせる相手がいる。
おいしいものを食べた日には、その写真を送って、「今度一緒に行きたいですね」と言い合える相手がいる。
マリッシュでの出会いと、あの日のLINE交換がなければ、この日常はありませんでした。
まとめ:小さな「LINE交換」から、人生はまた動き出す
「マリッシュ ライン交換」と聞くと、「危険じゃない?」「怖くない?」
そんな不安が、最初に浮かぶかもしれません。
でも、それはある意味、とても自然な感覚だと思います。
50代、60代にもなれば、人生の中でいろいろな経験をしてきています。
だからこそ、用心深くなるのは当然です。
大事なのは、不安がある自分を責めないこと。
そして、その不安と向き合いながら、少しだけ勇気を出してみること。
- マリッシュ内で、丁寧にやり取りを重ねる
- 信頼できると感じた相手にだけ、LINE交換を検討する
- 個人情報の扱いや、違和感への感度を忘れない
それさえ意識していれば、LINE交換は決して恐ろしいものではなく、「心の距離を少しだけ縮めるための、一歩」になります。
恋は、若い人だけのものではありません。
シニア恋愛、大人の恋愛 再スタート は、静かだけれど、深くて温かいものです。
もし、あなたが今、「もう恋はしないかもしれない」と思いながら、
どこかで「本当は誰かとつながりたい」と感じているのなら──。
マリッシュのような場所で、「こんにちは」と小さく手を振ってみませんか。
そして、いつか「LINE交換してみませんか?」と言える、あるいは言ってもらえる人に出会えたなら。
その日から、あなたの毎日は、少しだけ違う色に輝き始めるかもしれません。
私がそうだったように。
年齢を重ねた私たちの恋は、決して派手ではないけれど、間違いなく、人生をもう一度温めてくれる火になると、私は信じています。